1951-03-09 第10回国会 参議院 予算委員会 第23号
幸いにいたしまして敗戰後一時日の丸、この国旗に対する観念も非常に欠けておつたのでございますが、最近はこれが復活いたしまして特に日米水泳大会であるとか、今度のアジア競技大会などは恐らくあの翩翻とひるがえつておる日の丸の旗は多くの人が感激を以て眺めておると思うのであります。併しながら国歌についてはどうであるか。現在君が代を本当に日本国民であるというその自覚の上に立つて歌つておるものがあるかどうか。
幸いにいたしまして敗戰後一時日の丸、この国旗に対する観念も非常に欠けておつたのでございますが、最近はこれが復活いたしまして特に日米水泳大会であるとか、今度のアジア競技大会などは恐らくあの翩翻とひるがえつておる日の丸の旗は多くの人が感激を以て眺めておると思うのであります。併しながら国歌についてはどうであるか。現在君が代を本当に日本国民であるというその自覚の上に立つて歌つておるものがあるかどうか。
敗戰後一、二年の間、ケインズの完全雇用が本議場でも議論になつたのであります。えてして、こういう場合に完全雇用をやりますと、それが惡性インフレになることは当然であるのであります。従いまして、ただいまインフレをやめて安定自立の経済に持つて行く。自立の経済が確立すれば、いわゆる新しいケインズの完全雇用制度に移つて参る。
日本は一日も早く食糧の自立を計らなければならんという立場は、敗戰後一日としても決して忘るべからざる事柄でありますので、その当時以來の農林行政に携わつている政府といたしましても、この点はいいか、あの点はいいかと、いろいろの農業政策を考えてやつて來ているのでありますので、今直ちに食糧を増産するについて、或いは覚書をつきつけられたから泡を喰つて今まで片づけて置いた農業政策を探し出して出すということはあろう
何故なれば、現行法によりますと、敗戰後一ヶ年年間に二十五萬件に達する土地取上げを大部分容認して、正當化しておるからであります。 次に土地の買上價格の額の問題でありまするが、これはいろいろこの委員會においても問題になつた點でありまするけれども、今はそれを問わないといたしまして、買收面積が一定面積を超える場合の報償金は、當然全廢さるべきものだと思うのであります。